【7月15日 AFP】女子テニス、バンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック(Bank of the West Classic 2012)は14日、米カリフォルニア(California)州スタンフォード(Stanford)でシングルス準決勝が行われ、米国のココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)は6-2、3-6、6-2で大会第5シードのヤニナ・ウィックマイヤー(Yanina Wickmayer)を下し、決勝に進出した。

 先週行われた大会予選で敗退していたものの、本大会の直前に棄権者が出たため急遽出場資格を得てチャンスを得たバンダウェイは、2回戦で元世界ランキング1位のエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)を下すなど、ここまで快進撃を見せていた。

 準決勝でバンダウェイは、ベテランのウィックマイヤーを相手に多くのサービスエースを決め、サービスブレークを4度記録するなど、試合を約2時間で制した。試合中にはウィックマイヤーが暴言を吐いて注意される場面もあった。
 
 予選敗退時には自分に対して怒りがこみ上げてきたことを明かしたバンダウェイは、その時の心境を「悪い一日を過ごした代償を支払ったの。でも本大会進出が決まり、手にしたチャンスを利用することができた」と話している。

 またバンダウェイは、「自分の立てたゲームプランが行き詰っていたけど、そのプランがうまく固まればベースラインから良いプレーができる。決勝はとても楽しみだわ」と話した。

 母親がコーチを務める21歳のバンダウェイは、2010年の南カリフォルニア・オープン(Mercury Insurance Open)と東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2010)、2011年のメンフィス・テニス・トーナメント(Memphis Tennis Championships)でのベスト8がこれまでのツアー最高成績で、今大会の活躍で世界ランクは75位以内に浮上することが見込まれている。

 一度は予選落ちを喫しながらも幸運な形で本大会出場権を獲得し、準決勝まで駒を進めた選手はモロッコのフェズ(Fes)で開催された女子テニスツアーでのマチルド・ヨハンソン(Mathilde Johansson、フランス)に続き、今シーズン2人目となる。

 2007年のリンダ・シンク(Melinda Czink、ハンガリー)以来となるラッキールーザーによる決勝進出を果たしたバンダウェイは、決勝で第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する。(c)AFP