【5月23日 AFP】女子テニス元世界ランキング1位のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が22日、9月の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)を最後に現役を引退することを発表した。

 記者会見を行ったクライシュテルスは、2005年、2009年、2010年大会の女子シングルスで優勝し、自身のキャリアの中で最も大きな成功を収めた全米オープンの会場フラッシング・メドウズ(Flushing Meadow)で引退する意向を表明した。
 
 クライシュテルスは「私は現役生活の中で最大の成功を収めた特別な場所である全米オープンを最後に引退します。会場は米国の自宅から45分程度の場所にあるので、義理の両親も観戦することができます」と話した。

 クライシュテルスは、2007年に米国出身のバスケットボール選手ブライアン・リンチ(Brian Lynch)と結婚しており、2人の間にはジャダ(Jada)ちゃんという娘がいる。 

 出産のため2007年5月に現役を引退したクライシュテルスは、2009年に現役復帰を果たすと、同年の全米オープンで優勝を飾り、劇的な復活を見せた。2010年にも同大会を制し2連覇を達成したクライシュテルスは、2011年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2011)でも優勝を飾り、約5年ぶりの世界ランク1位に返り咲いている。

 しかしながら最近は故障が続いており、クライシュテルスはロンドン五輪と全米オープンに集中するため、全仏オープンテニス(French Open 2012)を含めた今シーズンのクレーコート大会を欠場することを発表していた。(c)AFP

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