【4月18日 AFP】女子テニス、ベルギーのキム・クライシュテルス(Kim Clijsters)が17日、臀部(でんぶ)の治療に専念するため、全仏オープンテニス(French Open 2012)を含むクレーコートの大会出場を見送ることを発表した。
  
 2011年から故障に悩まされてきた28歳のクライシュテルスは、3月に行われたソニー・エリクソン・オープン2012(Sony Ericsson Open 2012)で怪我を悪化させてしまい、しばらくはグラスコートの大会とロンドン五輪に向けけたリハビリに専念する。クライシュテルスは、6月17日からオランダで開催されるユニセフ・オープン(UNICEF Open 2012)での復帰を目指している。

 クライシュテルスの公式ホームページには、『臀部の負傷のリハビリは、予想していたより時間を要しており、ボールを使ったトレーニングへの復帰には3週間ほどかかります』と掲載されている。

 またクライシュテルス自身は、「現在の身体的コンディションでは、最善の状態で(全仏オープンが行われる)ローラン・ギャロス(Roland Garros)に行くことはできません。でも、主眼を置いているウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)やロンドン五輪など、グラスシーズンに向けて準備することが待ち遠しいです」とコメントしている。

 今回の欠場を受けて、ベルギーのメディアにはクライシュテルスが引退を視野に入れているのではないかとの憶測が飛んだ。しかし、これまでの休養が2007年に出産のための2シーズンのみであるクライシュテルスは、引退は考えていないと力強く否定している。(c)AFP