【7月3日 AFP】(記事更新、写真追加)テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)は2日、英ロンドン(London)で女子シングルス決勝が行われ、大会第8シードのぺトラ・クヴィトバ(Petra Kvitova、チェコ)が第5シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を6-3、6-4で下し、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした。

 21歳のクヴィトバは、センターコートで試合を見守った9度の大会制覇を誇るマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏とヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)氏に続き、チェコ人選手としては史上3人目のウィンブルドン制覇を遂げた。

 自身初のグランドスラム決勝に進出したクヴィトバは、第2セットの第10ゲームでこの試合初めてのサービスエースを奪い勝利を決めると、芝に崩れ落ちて喜びをあらわにした。

 左利きの選手としては1990年大会のナブラチロワ氏以来となる優勝を飾ったクヴィトバは「何を言えばいいのか分からない。ロイヤルボックスに素晴らしい選手たちがいたのよ。彼女たちが私を見てくれて、サポートしてくれたのは本当に素晴らしいこと。みんな喜んでくれたわ。彼女たちに会った後に泣いてしまったの。まだ信じられない気分。何日かすれば受け入れられると思う」と語っている。

 一方、自身4度目のグランドスラム制覇が有力視されていたシャラポワは「決勝まで戻って、準優勝のプレートを手に出来たのは素晴らしいことだったけれど、今日は優勝トロフィーが欲しかった。でも、取り戻したいものだし、またいつかトロフィーを手にしたいと思う」と落胆の色を隠すことは出来なかった。(c)AFP/Rob Woollard