【1月20日 AFP】テニス女子シングルスで全米オープン2連覇中のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が、自分について「妊娠してるんじゃない」と書いたテキストメッセージを他の選手に送った往年の男子ダブルスの帝王、トッド・ウッドブリッジ(Todd Woodbridge)氏に試合後インタビューで逆襲した。

 現在、豪TV局セブンネットワーク(Seven Network)のインタビュアーとして全豪オープンを取材中のウッドブリッジ氏は20日、スペインのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro)を6-1、6-3で下し、2回戦を突破した直後のクライシュテルス選手にインタビューした。

 ウッドブリッジ氏はまず、1980年にウィンブルドン選手権を制したオートラリア人女子選手、イボンヌ・グーラゴング・コーリー(Evonne Goolagong-Cawley)仕様のFILA製ウェアに関する質問から始めた。

 そして、そのウェアのプロモーション・ビデオへの出演について話題を移そうとしたとき、クライシュテルス選手が、逆に質問した。「(女子ダブルスの)ルネー・スタブズ(Rennae Stubbs)にあなたが送ったテキストメッセージを見せてもらったわよ。(前週)私がシドニーで試合をしていたときに、私が妊娠してるんじゃないかって、書いて送ったでしょ?」

 面食らったウッドブリッジ氏は、自分が実際に何と書いたか、クライシュテルス選手に聞き返した。

 するとクライシュテルス選手は、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)一杯の観客の前でその言葉を口にした。「こうよ。『彼女はなんかイライラして見えるし、前よりも胸がでっかくなってるね』」

 大爆笑に包まれたアリーナで、ウッドブリッジ氏が赤面しながら「ありがとう。僕のTVキャリアは終わったね」と言うと、クライシュテルス選手は微笑みながら、ウッドブリッジ氏と抱擁を交わした。(c)AFP