全米オープン制覇を見据えるシャラポワとクライシュテルス
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【8月27日 AFP】31日に開幕する全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2009)では、ともに優勝経験があり、元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)とキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が、衝撃の復帰に向けて優勝を狙う。
肩に慢性的な負傷を抱え、約9か月のブランクを余儀なくされたシャラポワは、今でも弱冠22歳で華々しいキャリアが終わりを迎えるかもしれないという恐怖に襲われている。
一方のクライシュテルスは、負傷と結婚を理由に2007年3月に23歳で自ら現役生活に別れを告げ、その2か月後には長女を出産した。
復帰戦となった5月のワルシャワ・オープン(Warsaw Open 2009)では準々決勝まで勝ち残ったシャラポワは、その後22勝7敗の成績を収め、全仏オープンテニス(French Open 2009)では8強入りしたが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2009)では2回戦敗退を喫している。
しかし、全米オープンを控えた2つの前哨戦でシャラポワは、ここ1年で最高のプレーを披露し、LA女子テニス選手権(LA Women's Tennis Championships presented by HERBALIFE)ではベスト4、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2009)ではエレナ・デメンティエワ(Elena Dementieva、ロシア)に敗れはしたものの、決勝まで勝ち進んでいる。
2006年の全米オープンで2度目のグランドスラム(4大大会)制覇を果たしたシャラポワは、人数合わせや新たなデザイナーのダイヤモンドイヤリングを披露するためだけに大会に出場するわけではないと語っている。
シャラポワは「すべてのシングルスのトーナメントに臨む心持ちは、もちろんチャンピオンになること。その準備ができていなければ、6、7試合を戦う準備ができていなければ、ドローにいるべきとは思わない。常にその前向きな態度を持ち、夏に出場したすべてのトーナメントにその姿勢で臨んだ。そこで良いプレーができるようになり、ハードコートでの感触をつかめた。グラスシーズン後、コートの外で多くのトレーニングを積んだ。ここ数週間で間違いなく進歩したし、すべての試合であるべき姿にステップアップしたように感じた」と語っている。
8月のウェスタン&サザン・ファイナンシャル・グループ・女子オープン(Western & Southern Financial Group Women's Open 2009)で2年ぶりに現役復帰したクライシュテルスは、同大会の1回戦でランキング上位のマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)を破って周囲を驚かせ、準々決勝では現世界ランキング1位のディナラ・サフィナ(Dinara Safina、ロシア)から1セットを奪うまであと一歩に迫った。
続くロジャーズ・カップで3回戦まで進出したクライシュテルスは、3セットの熱戦の末に世界ランク5位のエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)に敗れている。
唯一のグランドスラム制覇を2005年の全米オープンで果たしているクライシュテルスは、自身がトップレベルで戦うための何かをまだ持っていると感じている。
クライシュテルスは「最近の女子はとても似た試合をする。彼女たちは完璧な試合と言わんばかりのプレーをする。アグレッシブなテニスでステップを刻み、対戦相手にチャンスを多くは与えない。だけど望み通りに進まない場合、彼女たちにはプランBがないように感じる。本当にそういう選手が多い。ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)、ジュスティーヌ・エナン(Justine Henin)や私でさえ、最高の試合ができなくても手を打つことができる。私たちにはまだプランBがあるから」と語っている。
シャラポワにも、クライシュテルスにも、2週間のロングトーナメントを勝ち抜く安定感はないかもしれない。しかし、一つだけ確かなことは、すべての優勝候補が早い段階で両選手と対戦することを望んではいないということだ。(c)AFP/Allan Kelly
肩に慢性的な負傷を抱え、約9か月のブランクを余儀なくされたシャラポワは、今でも弱冠22歳で華々しいキャリアが終わりを迎えるかもしれないという恐怖に襲われている。
一方のクライシュテルスは、負傷と結婚を理由に2007年3月に23歳で自ら現役生活に別れを告げ、その2か月後には長女を出産した。
復帰戦となった5月のワルシャワ・オープン(Warsaw Open 2009)では準々決勝まで勝ち残ったシャラポワは、その後22勝7敗の成績を収め、全仏オープンテニス(French Open 2009)では8強入りしたが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2009)では2回戦敗退を喫している。
しかし、全米オープンを控えた2つの前哨戦でシャラポワは、ここ1年で最高のプレーを披露し、LA女子テニス選手権(LA Women's Tennis Championships presented by HERBALIFE)ではベスト4、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2009)ではエレナ・デメンティエワ(Elena Dementieva、ロシア)に敗れはしたものの、決勝まで勝ち進んでいる。
2006年の全米オープンで2度目のグランドスラム(4大大会)制覇を果たしたシャラポワは、人数合わせや新たなデザイナーのダイヤモンドイヤリングを披露するためだけに大会に出場するわけではないと語っている。
シャラポワは「すべてのシングルスのトーナメントに臨む心持ちは、もちろんチャンピオンになること。その準備ができていなければ、6、7試合を戦う準備ができていなければ、ドローにいるべきとは思わない。常にその前向きな態度を持ち、夏に出場したすべてのトーナメントにその姿勢で臨んだ。そこで良いプレーができるようになり、ハードコートでの感触をつかめた。グラスシーズン後、コートの外で多くのトレーニングを積んだ。ここ数週間で間違いなく進歩したし、すべての試合であるべき姿にステップアップしたように感じた」と語っている。
8月のウェスタン&サザン・ファイナンシャル・グループ・女子オープン(Western & Southern Financial Group Women's Open 2009)で2年ぶりに現役復帰したクライシュテルスは、同大会の1回戦でランキング上位のマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)を破って周囲を驚かせ、準々決勝では現世界ランキング1位のディナラ・サフィナ(Dinara Safina、ロシア)から1セットを奪うまであと一歩に迫った。
続くロジャーズ・カップで3回戦まで進出したクライシュテルスは、3セットの熱戦の末に世界ランク5位のエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)に敗れている。
唯一のグランドスラム制覇を2005年の全米オープンで果たしているクライシュテルスは、自身がトップレベルで戦うための何かをまだ持っていると感じている。
クライシュテルスは「最近の女子はとても似た試合をする。彼女たちは完璧な試合と言わんばかりのプレーをする。アグレッシブなテニスでステップを刻み、対戦相手にチャンスを多くは与えない。だけど望み通りに進まない場合、彼女たちにはプランBがないように感じる。本当にそういう選手が多い。ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)、ジュスティーヌ・エナン(Justine Henin)や私でさえ、最高の試合ができなくても手を打つことができる。私たちにはまだプランBがあるから」と語っている。
シャラポワにも、クライシュテルスにも、2週間のロングトーナメントを勝ち抜く安定感はないかもしれない。しかし、一つだけ確かなことは、すべての優勝候補が早い段階で両選手と対戦することを望んではいないということだ。(c)AFP/Allan Kelly