【6月2日 AFP】女子テニスの森上亜希子(Akiko Morigami、日本)が2日、自身のブログで自分の発言により関係者に迷惑をかけたことを謝罪した。

 現地5月30日に行われた全仏オープン・テニス2008(French Open 2008)女子ダブルス1回戦で、中村藍子(Aiko Nakamura)と共に出場した森上は、大会第4シードのチャン・ユンジャン(Yung-Jan Chan)/荘佳容(Chia-Jung Chuang、チュアン・チアユン)組(台湾)と対戦。中村/森上組はセットカウント0-2(0-6、1-6)で敗れた。試合後に行われた会見で森上が、パートナーの中村が五輪出場権を得るために同大会と重複して行われるツアーの下部大会にエントリーしており、勝ち進んだ場合は出場できなくなるため、「あるコーチから『あまり勝って欲しくない』と言われた」と明かしたため、意図的に負けた可能性があるとして、主催側が調査に乗り出した。

 これを受けて、森上は自身のブログで謝罪のコメントを掲載。また「ベストを尽くした結果」とブログで語り、意図的に負けたという疑惑を否定した。

 また、国際テニス連盟(International Tennis Federation:ITF)もこの問題に対し「いかなる違反も許さない」と調査を行うとしており、日本テニス協会(Japan Tennis Association:JTA)は「五輪とは無関係。何も問題はない」とコメントを出している。(c)AFP