【1月13日 AFP】テニス、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)開幕を14日に控え、同大会女子シングルス第1シードのジュスティーヌ・エナン(Justine Henin、ベルギー)が記者会見を行った。

 2006年大会(Australian Open tennis tournament 2006)では決勝でアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo、フランス)との対戦中に腹痛を訴えて試合を棄権し、翌2007年大会(Australian Open tennis tournament 2007)は「個人的な理由」(元夫ピエール・イブス・アーデン(Pierre-Yves Hardenne)との離婚問題)により欠場したため、プロらしからぬ怠慢な行為として周囲から批判を受けていたエナンだが、「2年前に変な感覚のままメルボルンを去り、昨年は皆さんがご存知の理由で大会を欠場しました。でもそれはこの大会が大好きであり、グランドスラムタイトルを獲得できる程のコンディションではなかったからであって、間違っていたとは思わない」と反論した。

 昨年7月に行われたウィンブルドン選手権2007(The Championships Wimbledon 2007)、女子シングルス・準決勝でマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)に敗れてから28戦無敗を誇り、前哨戦のメディバンク国際2008(Medibank International 2008)決勝でもスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)から逆転勝利を収め優勝を果たしたエナンは、今大会でツアー通算40勝目が懸かっていることについて「グランドスラムでのタイトル獲得は難しい。何が起こるかわからないし、余計なプレッシャーを感じたくない。タイトル獲得の可能性は十分にあると思うが、何よりも自分のテニスをして楽しみたい」と話した。

 また、1回戦で対戦する日本の中村藍子(Aiko Nakamura)については「キャリアだけなら自分の方が勝っているが、シーズン最初のグランドスラムは常に特別だし、私は1回戦を少し苦手としていることもあって難しい試合になると思う。最高のレベルでプレーし、いい試合ができる事を望んでいる」と語った。(c)AFP/Martin Parry