【7月26日 AFP】男子テニス、スイス・オープン2013(Credit Agricole Swiss Open 2013)は25日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は3-6、4-6でドイツのダニエル・ブランズ(Daniel Brands)に敗れた。

 世界ランク55位のブランズを相手に敗北を喫したフェデラーは、腰の負傷が衝撃の2回戦敗退の要因になったと話す。

 過去にも苦しませられた腰のけがが再発したのではないかと取り沙汰されていたが、31歳のフェデラーはそれが事実であることを認めた。

「深刻な腰の不調に悩んでいる。先週のベット・アット・ホーム・オープン(bet-at-home Open-German Tennis Championships 2013)では腰痛のため、抗炎症薬を使わなければいけなかった」

「今日はプレーをすることも、動くことも難しかった。とにかく治療を受け、経過を見なければいけない」

「腰の調子は大丈夫だと思っていたが、100%のプレーができる状態ではなかった。試合が始まる時点で難しい戦いになることを予想していた。ウォームアップが終わるまで、試合に出られるかわからないほどの深刻さだった。まずまずのプレーはできた。しかし勝利までは得ることができなかった」

 フェデラーは、全米オープン(The US Open Tennis Championships2013)の前哨戦であるロジャーズ・カップ2013(Rogers Cup 2013)への出場が危ういことも明らかにしている。

 昨年、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)で通算17度目の四大大会(グランドスラム)優勝を果たしたフェデラーだが、今季獲得したタイトルはゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2013)での1つのみに留まっている。

 20日に行われたベット・アット・ホーム・オープンの準決勝では、当時世界114位のフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis、アルゼンチン)に土をつけられた。

 そのおよそ1か月前のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)、男子シングルス2回戦では、当時世界116位だったウクライナのセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky)を相手に苦汁を味わい、グランドスラム36大会連続での8強進出の記録も途切れた。

 フェデラーは、まだ10代だった15年前のスイス・オープンでワイルドカード(主催者推薦)として出場を果たし、プロキャリアを開始。初出場の1998年から2001年までの4大会では全て1回戦敗退となったが、2004年には優勝に輝き、今大会ではそれ以来9年ぶりの出場を決めていた。

 フェデラーは現在、自身にとってここ10年で最低位の世界ランク5位に甘んじている。(c)AFP