マレー、英国人男子77年ぶりのウィンブルドン制覇
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【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は7日、男子シングルス決勝が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が6-4、7-5、6-4でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、英国人として77年ぶりとなる大会制覇を果たした。
焼けつく暑さの中で、26歳のマレーはジョコビッチをストレートで退け、1936年大会のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来、初めてウィンブルドンを制した英国人男子選手となった。マレーにとっては、自身2度目となる四大大会(グランドスラム)のタイトル獲得となった。
マレーは前年大会(The Championships Wimbledon 2012)決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer)に敗れた後、ロンドン五輪で金メダルを獲得。その後、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)でグランドスラム初優勝を果たしていた。
しかしながら、直近のグランドスラム4大会中、3大会目となるマレーとジョコビッチの顔合わせとなった決勝は、期待に沿う盛り上がりを見せる場面は少なかった。
両者は気温40度という息の詰まる暑さに苦しみ、とりわけ1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)決勝でマレーを下しているジョコビッチは、4時間43分に及んだファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との準決勝の影響か、精彩を欠いているように見えた。
第2セットは4-1、第3セットは4-2と先行したジョコビッチだったが、ウィナーではマレーの36本に対して31本、アンフォースドエラーは21本に対して40本を記録。マレーに17度のブレークポイントを積み上げられた。
灼熱のセンターコートで、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)らが見つめる中始まった試合は、20本のストロークを要した末にようやく最初のポイントが入った。
出場した直近4回のグランドスラムすべて決勝を戦っているマレーは、第1ゲームと第3ゲームの両方でブレークのチャンスをつかむと、7本目となるブレークポイントをものにして2-1とゲームカウントで先行した。
すぐさまジョコビッチに2-2のイーブンに戻されたマレーだったが、より積極的で前向きなプレーを見せ、2度目のブレークを成功させ、4-3と一歩先んじた。
マレーは続くゲームでは、3つのブレークポイントをしのいで5-3とリードを広げた。ジョコビッチは30-40で迎えたショットがアウトと判定されたことに対し、モハメド・ライアニ(Mohamed Lahyani)主審に激しく抗議したものの、プレーは続行されてマレーがデュースに持ち込んだ。
マレーは最後は自身のサービスゲームをラブゲームで獲得し、59分間の第1セットを6-4でものにした。マレーが17本のウィナーを決めたのに対してジョコビッチは6本、アンフォースドエラーはマレーのわずか6本に対してジョコビッチは17本だった。
それでもマレーは、ジョコビッチとのここ3度の対戦ですべて第1セットを奪いながら敗戦している試合もあり、満足する様子は見せなかった。
ジョコビッチはそうした経緯を明らかに知っており、2度の長いラリーを制しつつ、4-1と素早くリードを奪ったが、マレーもそこから一気に盛り返して4-4とした。
ジョコビッチはそこから徐々に平静を失い、不安をのぞかせるようになると、マレーはブレークを奪って6-5とリードし、そのまま7-5で2セットを連取した。
マレーはこれまで、2セットを先行してから敗れたことは1度しかないが、その1度は2005年のウィンブルドン3回戦のダビド・ナルバンディアン(David Nalbandian、アルゼンチン)との対戦で、マレーはこの年18歳でプロデビューを果たしていた。
マレーは第3セットの第2ゲームをブレークして2-0と先行したが、その後は突如として4ゲームを連取され、ジョコビッチに4-2とリードを許した。
しかしマレーは第7ゲームで再びブレークを奪うと、続く第8ゲームはジョコビッチのドロップショットをフォアハンドで返してゲームカウントを五分に戻した。この時点で、試合の決着はほぼついていた。
11度目のグランドスラム決勝で、7度目の優勝を狙うジョコビッチから再度のブレークを奪って5-4とリードしたマレーは、その後マッチポイントを3つふいにして、優勝目前で足踏みをした。
それでも最後はジョコビッチのバックハンドがネットにかかり、3時間9分の戦いの末に、マレーが歴史に名を刻んだ。(c)AFP/Dave JAMES
焼けつく暑さの中で、26歳のマレーはジョコビッチをストレートで退け、1936年大会のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来、初めてウィンブルドンを制した英国人男子選手となった。マレーにとっては、自身2度目となる四大大会(グランドスラム)のタイトル獲得となった。
マレーは前年大会(The Championships Wimbledon 2012)決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer)に敗れた後、ロンドン五輪で金メダルを獲得。その後、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)でグランドスラム初優勝を果たしていた。
しかしながら、直近のグランドスラム4大会中、3大会目となるマレーとジョコビッチの顔合わせとなった決勝は、期待に沿う盛り上がりを見せる場面は少なかった。
両者は気温40度という息の詰まる暑さに苦しみ、とりわけ1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)決勝でマレーを下しているジョコビッチは、4時間43分に及んだファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との準決勝の影響か、精彩を欠いているように見えた。
第2セットは4-1、第3セットは4-2と先行したジョコビッチだったが、ウィナーではマレーの36本に対して31本、アンフォースドエラーは21本に対して40本を記録。マレーに17度のブレークポイントを積み上げられた。
灼熱のセンターコートで、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)らが見つめる中始まった試合は、20本のストロークを要した末にようやく最初のポイントが入った。
出場した直近4回のグランドスラムすべて決勝を戦っているマレーは、第1ゲームと第3ゲームの両方でブレークのチャンスをつかむと、7本目となるブレークポイントをものにして2-1とゲームカウントで先行した。
すぐさまジョコビッチに2-2のイーブンに戻されたマレーだったが、より積極的で前向きなプレーを見せ、2度目のブレークを成功させ、4-3と一歩先んじた。
マレーは続くゲームでは、3つのブレークポイントをしのいで5-3とリードを広げた。ジョコビッチは30-40で迎えたショットがアウトと判定されたことに対し、モハメド・ライアニ(Mohamed Lahyani)主審に激しく抗議したものの、プレーは続行されてマレーがデュースに持ち込んだ。
マレーは最後は自身のサービスゲームをラブゲームで獲得し、59分間の第1セットを6-4でものにした。マレーが17本のウィナーを決めたのに対してジョコビッチは6本、アンフォースドエラーはマレーのわずか6本に対してジョコビッチは17本だった。
それでもマレーは、ジョコビッチとのここ3度の対戦ですべて第1セットを奪いながら敗戦している試合もあり、満足する様子は見せなかった。
ジョコビッチはそうした経緯を明らかに知っており、2度の長いラリーを制しつつ、4-1と素早くリードを奪ったが、マレーもそこから一気に盛り返して4-4とした。
ジョコビッチはそこから徐々に平静を失い、不安をのぞかせるようになると、マレーはブレークを奪って6-5とリードし、そのまま7-5で2セットを連取した。
マレーはこれまで、2セットを先行してから敗れたことは1度しかないが、その1度は2005年のウィンブルドン3回戦のダビド・ナルバンディアン(David Nalbandian、アルゼンチン)との対戦で、マレーはこの年18歳でプロデビューを果たしていた。
マレーは第3セットの第2ゲームをブレークして2-0と先行したが、その後は突如として4ゲームを連取され、ジョコビッチに4-2とリードを許した。
しかしマレーは第7ゲームで再びブレークを奪うと、続く第8ゲームはジョコビッチのドロップショットをフォアハンドで返してゲームカウントを五分に戻した。この時点で、試合の決着はほぼついていた。
11度目のグランドスラム決勝で、7度目の優勝を狙うジョコビッチから再度のブレークを奪って5-4とリードしたマレーは、その後マッチポイントを3つふいにして、優勝目前で足踏みをした。
それでも最後はジョコビッチのバックハンドがネットにかかり、3時間9分の戦いの末に、マレーが歴史に名を刻んだ。(c)AFP/Dave JAMES