コートの外で共に戦うジョコビッチとマレーの恋人たち
このニュースをシェア
【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)男子シングルスの決勝に出場を決めたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)とアンディ・マレー(Andy Murray)がしのぎを削ることとなる7日の頂上対決では、両選手の恋人もコートの外で、共に戦うこととなる。
ジョコビッチの恋人エレナ・リスティッチ(Jelena Ristic)さんと、マレーの恋人キム・シアーズ(Kim Sears)さんは、センターコートの華として今年のウィンブルドンで注目を浴びた。
2人の人目を引く容姿と、ファッショナブルな姿は、2週間にもわたる大会期間中、カメラマンやテレビカメラに追われ続けてきた。
ジョコビッチとマレーがプレーに臨んでいる間、リスティッチさんとシアーズさんもそれぞれ感情をあらわにしながら観戦し、試合の雲行きが怪しくなった時には、選手以上に苦しい表情を見せながら応援する。
■「ノバクがつらいと私もつらい」
モナコのモンテカルロ(Monte Carlo)でジョコビッチと、ペットのプードル、ピエールとともに暮らす27歳の水着モデルのリスティッチさんは、目の前で恋人が戦っている間、気持ちを切り離して見ることは不可能だと話す。
「彼がプレーしているのを見ていたら、すごく熱中してしまう。私は彼がハッピーでいることをいつも願っているの。彼が苦しんでいる姿は見たくない。だから彼がつらそうだったら、私もつらくなってしまう」
決勝では、ジョコビッチが自身にとって2度目のウィンブルドン制覇を狙う一方で、マレーには1936年以来となる英国人選手としての同大会優勝がかかっている。
ライバルであるジョコビッチとマレーだが、リスティッチさんの話すところによると両選手は友好的な関係を紡いでおり、カップル同士も仲がいいという。
「キムとは面識があって、会う度におしゃべりをする。アンディと彼女はとても素敵で気持ちの良い人たち」とリスティッチさんは英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)とのインタビューで話した。
「ノバクとアンディの間に不穏な空気はない。テニスは紳士のスポーツであって、ノバクもアンディも紳士なの」
■マレーとの長年の愛を育むシアーズさん
英国サセックス(Sussex)出身の25歳のシアーズさんは、スコットランド人のマレーと2005年の全米オープン(The US Open Tennis Championships)のパーティーで出会った。
父親のナイジェル(Nigel Sears)さんが当時、英国庭球協会(Lawn Tennis Association)の女子テニスの幹部を務めており、シアーズさんはその付き添いでパーティーに出席していた。
富裕層の顧客のためにペットの肖像画を描く仕事をしているシアーズさんとマレーは一度は破局したものの、復縁してからは仲睦まじく交際を続けており、オフの時は英国サリー(Surrey)州にあるマレーの豪邸で、犬のマギー・メイやラスティーとともに過ごしているという。
シアーズさんは、昨年大会の決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer)に敗れた後のマレーの記者会見で、人目をはばからずに号泣した。
7日の決勝でも、勝負が決まる瞬間には恋人2人の笑顔や涙に注目が集まることとなる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS