バルトリがリシキ下し四大大会初優勝、ウィンブルドン選手権
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【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は6日、女子シングルス決勝が行われ、大会第15シードのマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)が6-1、6-4で第23シードのザビーネ・リシキ(Sabine Lisicki、ドイツ)に勝利し、四大大会(グランドスラム)初優勝を飾った。
28歳でのグランドスラム初制覇は、オープン化以後では5番目に遅い記録となった。
2007年大会(The Championships Wimbledon 2007)でヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に敗れて以来、6年ぶりにウィンブルドンの決勝に戻ったバルトリは、強打を生かした最高のプレーを披露し、主要大会での待望の初戴冠をついに果たした。
リシキをわずか1時間21分で退けたバルトリは、第2セットで試合を静かに終わらせると、その場で泣き崩れた。
グランドスラム47度目の出場で、自身初となる主要タイトルを獲得したことで、バルトリはヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)氏が1998年にウィンブルドンで記録した、出場45大会目での初優勝という記録も更新している。
バルトリは今大会、7試合で1セットも落とすことなく優勝を飾り、2006年のウィンブルドンを制したアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏以来となる四大大会シングルスのタイトルを、フランスにもたらした。
興味深いことに、バルトリがこの2週間で遂げた目覚ましい復活には、そのモウレズモ氏が重要な役割を果たしていた。
バルトリの選手生活は近年、負のスパイラルに入っており、状態がどん底に落ち込んだ2月には、幼少時代からコーチを務めた父のワルテル・バルトリ(Walter Bartoli)氏の下を離れるという、苦渋の決断を下していた。
その後、何人かのコーチを迎えながら良好な関係を築くことはできなかったが、助けを求めて最後にたどり着いたモウレズモ氏の指導で、バルトリは以前よりも落ち着いて、試合へ向かう準備を整えられるようになった。
バルトリは、月曜日に更新される最新の世界ランキングでは7位へ順位を上げることになる。
■バルトリ圧倒、リシキはなすすべ無く
第1セットの第1ゲームをブレークされたバルトリだったが、サーブでミスを繰り返すリシキからすぐさまブレークを奪い返した。
23歳のリシキは、危険と隣り合わせの大胆な強打を持ち味にしており、4回戦では前年大会(The Championships Wimbledon 2012)覇者のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)から金星を挙げていた。
しかしバルトリは序盤、不安をのぞかせるリシキをゆさぶって精神的に優位に立つと、連続でブレークを奪ってゲームカウントを3-1とした。そして第6ゲームではさらなる攻勢に出ると、強烈なフォアハンドを立て続けに決めて、ブレークで第1セットを獲得した。
うなだれる理由ばかりのセットを送ったリシキは、重い足取りでコートを離れ、休憩中にバスルームで頭を整理した。そして迎えた第2セットの第1ゲームで、ようやくこの日初めてサービスゲームをキープした。
続くゲームでリシキは、主導権を握るバルトリに対してこの試合唯一となるチャンスを迎え、ブレークポイントを4つ手にしたが、結局はバルトリが高速のウィナーを連続で打ち込んでゲームを獲得した。
リシキの戸惑いを感じ取っていたバルトリは、その後に試合を決めるブレークを奪い、2-1と先行すると、そのまま容赦ない攻めを続けてブレークを奪い、リードを5-1へ伸ばした。
タイトルまであとわずかに迫り、バルトリのプレーに硬さが見られるようになると、リシキも粘りを発揮して試合は予想よりも長引くこととなった。
それでも、最終的に落ち着きを取り戻したバルトリは、最後はサービスエースでキャリア最大の勝利を手にすると、観客席に入り、モウレズモ氏と父ワルテル氏と歓喜の抱擁を交わした。(c)AFP/Steven GRIFFITHS
28歳でのグランドスラム初制覇は、オープン化以後では5番目に遅い記録となった。
2007年大会(The Championships Wimbledon 2007)でヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に敗れて以来、6年ぶりにウィンブルドンの決勝に戻ったバルトリは、強打を生かした最高のプレーを披露し、主要大会での待望の初戴冠をついに果たした。
リシキをわずか1時間21分で退けたバルトリは、第2セットで試合を静かに終わらせると、その場で泣き崩れた。
グランドスラム47度目の出場で、自身初となる主要タイトルを獲得したことで、バルトリはヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)氏が1998年にウィンブルドンで記録した、出場45大会目での初優勝という記録も更新している。
バルトリは今大会、7試合で1セットも落とすことなく優勝を飾り、2006年のウィンブルドンを制したアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏以来となる四大大会シングルスのタイトルを、フランスにもたらした。
興味深いことに、バルトリがこの2週間で遂げた目覚ましい復活には、そのモウレズモ氏が重要な役割を果たしていた。
バルトリの選手生活は近年、負のスパイラルに入っており、状態がどん底に落ち込んだ2月には、幼少時代からコーチを務めた父のワルテル・バルトリ(Walter Bartoli)氏の下を離れるという、苦渋の決断を下していた。
その後、何人かのコーチを迎えながら良好な関係を築くことはできなかったが、助けを求めて最後にたどり着いたモウレズモ氏の指導で、バルトリは以前よりも落ち着いて、試合へ向かう準備を整えられるようになった。
バルトリは、月曜日に更新される最新の世界ランキングでは7位へ順位を上げることになる。
■バルトリ圧倒、リシキはなすすべ無く
第1セットの第1ゲームをブレークされたバルトリだったが、サーブでミスを繰り返すリシキからすぐさまブレークを奪い返した。
23歳のリシキは、危険と隣り合わせの大胆な強打を持ち味にしており、4回戦では前年大会(The Championships Wimbledon 2012)覇者のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)から金星を挙げていた。
しかしバルトリは序盤、不安をのぞかせるリシキをゆさぶって精神的に優位に立つと、連続でブレークを奪ってゲームカウントを3-1とした。そして第6ゲームではさらなる攻勢に出ると、強烈なフォアハンドを立て続けに決めて、ブレークで第1セットを獲得した。
うなだれる理由ばかりのセットを送ったリシキは、重い足取りでコートを離れ、休憩中にバスルームで頭を整理した。そして迎えた第2セットの第1ゲームで、ようやくこの日初めてサービスゲームをキープした。
続くゲームでリシキは、主導権を握るバルトリに対してこの試合唯一となるチャンスを迎え、ブレークポイントを4つ手にしたが、結局はバルトリが高速のウィナーを連続で打ち込んでゲームを獲得した。
リシキの戸惑いを感じ取っていたバルトリは、その後に試合を決めるブレークを奪い、2-1と先行すると、そのまま容赦ない攻めを続けてブレークを奪い、リードを5-1へ伸ばした。
タイトルまであとわずかに迫り、バルトリのプレーに硬さが見られるようになると、リシキも粘りを発揮して試合は予想よりも長引くこととなった。
それでも、最終的に落ち着きを取り戻したバルトリは、最後はサービスエースでキャリア最大の勝利を手にすると、観客席に入り、モウレズモ氏と父ワルテル氏と歓喜の抱擁を交わした。(c)AFP/Steven GRIFFITHS