【6月30日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は29日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第12シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-3、2-6、7-6、1-6、4-6で第23シードのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に敗れ、3回戦敗退を喫した。

 一時はリードを奪いながらも逆転負けを喫した錦織は、今後米国で迎えるハードコートシーズンでは本来のプレースタイルを取り戻してこのたびの敗退で味わった屈辱を晴らすことを誓った。

 今年は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)と全仏オープンテニス(French Open 2013)で16強入りを果たしている錦織だったが、ウィンブルドンでは3回戦敗退と大きく後退した。

 試合を振り返って錦織は「5セットの末に敗れるのはつらい。ものすごい接戦だった」と語る。

「セッピは第4、第5セットでレベルを上げてきた。相手がアンフォースドエラーを犯すこともなかったし、サーブも良かったのでなかなかブレークのチャンスを与えてもらえなかった。それが今日負けた理由だろう」

 日本のエースに追い打ちをかけたのは、試合の後半戦に襲った背中の故障。違和感を感じるまでの前半戦は試合をコントロールしてるように思われた。

「お尻のあたりと背中がすごく張っていた。芝なので常に低い体勢を維持していなければならない。それだけに疲労もある。ただ、調子良くプレーはできていたので、それほどの影響はなかった」と錦織は語る。

 また、「初戦から数日間はけがに悩まされた」とも明かしている。

 23歳の錦織は、今後1か月間は休養と回復に努め、その後の米国で開催される連戦に照準を絞っている。次の実戦は7月29日に米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開幕するシティ・オープン(Citi Open 2013)を予定しており、8月26日にニューヨーク(New York)で開幕する全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)へと調子を合わせていく。

 錦織は、「故障は問題ないと思う。これから1か月は練習と健康回復だけのために費やすことができる」と話し、次のように意気込みを語った。

「米国開催シリーズでは万全の状態で戦えるだろう。そこで強く印象付ける結果を残したい」

(c)AFP/Steven GRIFFITHS