【6月17日 AFP】男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2013)は16日、ドイツのハレ(Halle)でシングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-7、6-3、6-4でロシアのミハイル・ユーズニー(Mikhail Youzhny)を下し、今シーズン初優勝を飾った。

 31歳のフェデラーにとってはキャリア77度目、同大会では6度目のタイトル獲得となったが、一方で2012年夏の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)前哨戦、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2012)以来の優勝となった。

 77勝目を挙げたフェデラーはまた、通算勝利数でもジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏と並ぶ歴代3位タイとなっている。

 決勝でフェデラーは第1セットを失ったものの、逆転で約2時間の試合を制し、ユーズニーとの対戦成績を負けなしの15勝0敗とした。

 24日から始まるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)で史上最多8度目の優勝を目指すフェデラーは、「勝利はすべてを解決してくれる。試合に満足してるし、自信も取り戻した。体調はいいし、次の大会が楽しみだ」とコメントした。

「改善できる部分は常にいくつかあるものだが、それはウィンブルドン開幕までの間に考えればいい」

 5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2013)では今季初めて進出した決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal)に、全仏オープンテニス2013(French Open 2013)では準々決勝でジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)に敗れていたフェデラーにとっては、ウィンブルドン連覇に向けて理想的な前哨戦となった。

 フェデラーは第1セットに5つのブレークポイント、うち4つを第1ゲームで落とした後、最終的にはこのセットをタイブレークの末に落とした。しかし第2セットを獲得してセットカウントをタイに戻すと、最後はサービスゲームをラブゲームでものにして勝利を飾った。

 フェデラーはゲリー・ウェバー・オープンでは2003年から2006年にかけて4連覇を飾り、その後2008年にも優勝している。この日の勝利で、フェデラーはグラスコート大会でのタイトルを13個に増やしている。(c)AFP