【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2013)は7日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、3-6、6-1、6-7、9-7で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に勝利し、決勝に進出した。

 全仏で現在3連覇中のナダルは、世界ランク1位のジョコビッチとの4時間37分の熱戦を制して全仏での通算成績を59戦中58勝に伸ばし、史上初である8度目の全仏優勝に向けて大きく前進した。

 ナダルは劇的な最終セットで逆転し、勝利を掴んだ。

 第5セットでナダルは、1ゲーム目でジョコビッチにブレークにされてリードを奪われる。しかしジョコビッチは8ゲーム目、タイムバイオレーションを科されてしまった他、スマッシュを打った際にネットに激突してポイントを失ってブレークを献上し追いつかれた。

 ゲームカウント7-8でサーブの準備をしている際、ジョコビッチは大会スタッフを呼び、コートコンディションを巡って激しく口論。コートに水を撒いて欲しいという要求が無視され激怒する場面も見られた。

 その後ナダルの3度目のマッチポイントで、ジョコビッチの長いリターンががエンドラインを越えてアウトとなり試合終了。ナダルが勝利を飾り、ジョコビッチとの通算対戦成績を20勝15敗、クレーコートでは13勝3敗に伸ばした。

 ナダルは、「この勝利は自分にとって特別なものだ。ノバクは偉大なチャンピオンで、いつの日かここローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で優勝するだろう」と話した。

 この勝利によりナダルは通算17度目の四大大会(グランドスラム)決勝進出を果たし、同一大会における最多優勝記録更新となる8度目の優勝に王手をかけた。

 決勝では同じくスペイン出身の第4シード、ダビド・フェレール(David Ferrer)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES