【5月29日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2013)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、クルム伊達公子(Kimiko Date Krumm)は0-6、2-6で大会第9シードのサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)に敗れた。

 世界ランキング83位のクルム伊達は、最善を尽くしたものの2011年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2011)王者ストーサーに歯が立たず、わずか1時間4分で完敗を喫した。

 クルム伊達がサービスキープに成功してようやく1ゲームを獲得し、安堵の笑みを見せたのは、第2セットの4ゲーム目に入ってのことだった。しかし、3年前の全仏オープン(French Open 2010)で決勝に進出しているストーサーは、その後の番狂わせの可能性を許さずに素早く試合を締めくくり、42歳240日と過去3番目の年長選手として全仏女子シングルスに出場しているクルム伊達を退けた。

 これまでの全仏の最年長出場記録は、2004年大会に出場したマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏の47歳と232日。今大会の出場選手のうち57人が、クルム伊達が全仏初出場を果たした24年前の1989年には生まれてもいなかった。

 クルム伊達はその初出場から6年後、準決勝に進出してアランチャ・サンチェス・ビカリオ(Arantxa Sanchez-Vicario)と対戦した。球足の遅い赤土のコートで行われる全仏に今回で12度出場しているクルム伊達は、この年の4強がこれまでの最高記録だった。

 しかしながらクルム伊達の45度目の四大大会(グランドスラム)本戦への挑戦は、ストーサーの前にあっさりと終わりを迎えた。両選手は2010年のHPオープン(HP Japan Women's Open Tennis 2010)準々決勝で対戦しており、そこではクルム伊達がストーサーを破り、40歳を超えて初めてランキングトップ10以内の選手を撃破していた。

 ストーサーは2回戦で、フランスのクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)と対戦する。(c)AFP/Christopher WRIGHT