【5月22日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が21日、腰の故障が悪化したため、26日に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2013)欠場を発表した。

 医師らと相談した結果、世界ランキング2位のマレーは全仏を欠場し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)に向けて完全な状態へ戻すことに専念する決断を下した。

 2012年にロンドン五輪と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)を制しているマレーは、英国内通信社プレス・アソシエーション(Press Association)を通して声明を発表した。

「とても厳しい決断だったし、パリ(Paris)で試合をするのは大好きだが、専門家からの助言を受けて、大会に参加できる状態にないと判断した」

 また発表された声明には、「チームスタッフや専門家と相談した結果、不本意ながらアンディは全仏オープンを欠場し、グラスコートシーズンへ向けた準備に集中することとなった」と付け加えられている。

 マレーは、15日に行われたイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2013)の男子シングルス2回戦で、スペインのマルセル・グラノジェルス・プジョル(Marcel Granollers-Pujol)との試合を途中棄権していた。

 試合後にマレーは、「全仏に出場できたら自分でも驚きだ」とコメントし、全仏オープン欠場を示唆している。

 四大大会(グランドスラム)欠場は2007年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)以来となるマレーは、8強入りを果たした前回の全仏オープンでも腰痛を抱え、大会中は痛み止めを打ってプレーしていた。

 マレーは今後、グラスコートシーズンの幕開けとなるエイゴン選手権(AEGON Championships 2013)での復帰を目指すことになる。

 イタリア国際を棄権した後にマレーは、「もう長い間、腰の状態は完璧ではないため、すっきりした状態に戻りたい。誰もがちょっとした故障を抱えているけれど、この痛みはとてもフラストレーションがたまる」と語っていた。

「詳しく話したくはないが、椎間板を負傷していて、毎週のように状態が変わるんだ。しばらく悩まされているけど、ここで完全に治したい。負傷を抱えてずっとプレーしたくはないんだ。それじゃ全然楽しくない」

(c)AFP