【5月20日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2013)は19日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、6-3で第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、2連覇で通算7度目の優勝を飾った。

 ナダルはフェデラーとの通算30回目の対戦を制し、クレーコートでの13勝を含め対戦成績を20勝10敗とした。

 7か月間の負傷欠場から復帰後、8大会連続で決勝に進出して6度目の優勝を遂げたナダルは、実力者を前に最も相性の良いクレーコートで最高の状態に戻ったことを示し、26日にローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で開幕を迎える全仏オープンテニス2013(French Open 2013)での8度目の優勝へ弾みをつけた。

 しかしナダルは、そのために何が必要となってくるかについての憶測を拒否した。

 決勝の圧倒的なスコアでの勝利に関しての質問に対しても、「一人の選手がとても良いプレーをし、相手がいつもより多くミスを犯した結果だ」と控えめに語った。

 最近の見事な戦績に話が及んだ際には、「BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2013)ではとても高いレベルでプレーすることができ、アビエルト・メヒカーノ・テルセル(Abierto Mexicano TELCEL 2013)の決勝は良い出来だった。そしてマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)ではとても高いレベルでのプレーでスタートを切ることができた」と説明した。

 「マドリードでは気分も良くなってきて、フォアハンドもバックハンドも自分がプレーしたいイメージ通りにスタートすることができた」

 ナダルは今年2月のツアー復帰後38試合で36勝目を挙げたが、自分ではこのような成功を収めるとは思っていなかったと認めた。

 「もしも4、5か月前に誰かがこのような結果になると僕に言ったら、君は頭がおかしいんじゃないかと答えただろう。8大会で6度の優勝、2度の準優勝。僕にとっては夢のような結果だ」

(c)AFP/Justin DAVIS