【5月16日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が15日、長期間にわたり悩まされている腰痛の影響で、今月開幕する全仏オープン(French Open 2013)の欠場を示唆した。

 イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2013)に出場していた大会第3シードのマレーは、男子シングルス2回戦でスペインのマルセル・グラノジェルス・プジョル(Marcel Granollers-Pujol)と対戦したが、試合が3-6、6-7になった時点で途中棄権した。

 試合後、2011年末から左の腰に痛みを感じるようなり、最近になって再び症状が出てきたことを明かしたマレーは、「全仏に出場できたら自分でも驚きだ」と語った。

「今日も痛みがあったし、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)でも同じ状態だった。マドリードの大会後に数日間休養し、昨日になってボールを打つ練習を再開したが、今日はまだ痛みを感じた」

 昨年の全仏オープン(French Open 2012)でもマレーは同じ腰の痛みに悩まされており、その時は痛み止めの注射を打って試合に臨み、ベスト8進出を果たした。

 しかし注射を打っても全快しなかったこともあり、現在は痛み止めの注射を使用することを固辞している。

「今年の全仏については様子を見る必要がある。5日後くらいには結論を出したいと思っているが、とにかく何日か休んでみて痛みが治まることを願うしかない」

 試合は、グラノジェルス・プジョルが第1セットを6-3で先取するが、第2セットでマレーが1-4から猛追してタイブレークに持ち込み、セットカウントをタイに戻した。

 しかしその直後、マレーはコートの中央に歩み寄り、グラノジェルスに握手を求めた。

 世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)に次いで現在2位につけるマレーが、試合を途中棄権するのは2007年5月に開催されたマスターズ・シリーズ・ハンブルク大会以来で、その時は手首を痛め、治療に3か月を要した。

 マレーは試合中にも治療を行い、第2セットの第3ゲーム後にはコート上でトレーナーが臀部と背中の手当をする光景が見られた。

 2011年に同大会で準決勝進出を果たしているマレーだが、昨年の3回戦敗退に続き、今年も早々と大会から姿を消すことになった。(c)AFP/Scott WILLIAMS