【5月13日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)は12日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-2、6-4で第15シードのスタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka、スイス)を下し、大会3勝目を飾った。

 負傷による7か月間の欠場から復帰後、ナダルは7大会に出場して5度目のタイトル獲得を果たした。また、キャリア通算55勝のうちクレーコートで40勝を挙げており、その圧倒的な成績からワウリンカはナダルをクレーの「殺し屋」と呼んだ。

 過去の対戦でワウリンカ相手に9戦全勝を誇るナダルは、早々に2度のブレークに成功して勢いに乗ると、第1セットを約30分でものにした。

 第2セットでは反撃態勢をやや強めたワウリンカだったが、ナダルがブレークに成功して4-3とリードするとその後もサービスゲームをキープし、ATPマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で通算23勝目を手にした。

「決勝戦でこの大会1番の戦いができた」と通算8度目の全仏オープン(French Open 2013)制覇への期待が最高潮に高まっているナダルは大会を振り返った。

「スタートから積極的に攻めることができたし、体もよく動いていた。ダブルブレークに成功して、それでセットがほぼ決まったね。標高の高いマドリードでは特にサーブでダメージを与えられる」

「スタン(ワウリンカ)はすごくいい角度をついてくる選手であり、戦術的にも非常に高いレベルで戦えたと思う。もちろん技術的にもすごくよかった。自分のサーブでほとんど苦しむことがなかったからね」

(c)AFP/Kieran CANNING