【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)は9日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第14シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-4、1-6、6-2で第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に勝利し、ベスト8進出を果たした。

 世界ランク14位の錦織が、昨年のマドリード覇者で、通算17度の四大大会(グランドスラム)を果たしている世界2位のフェデラーを破った。

 以前に唯一フェデラーと対戦した2011年スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2011)ではストレートセットで敗れた錦織は、試合の後、「フェデラーは自分にとって憧れの選手。彼を倒すことが僕の目標だった。あまり得意ではないクレーコートで勝てたことが嬉しい」と語った。

 試合で錦織は、第1セットの5ゲーム目にフェデラーからブレークを奪い、6-4でセットを先取する。

 その後フェデラーは自分のいつものテンポを取り戻したかのように見え、ダブルブレークに成功すると6-1で第2セットを制した。

 しかし第3セットでは錦織がフェデラーを圧倒。第4と最終ゲームをブレークして勝利を飾り、ベスト8進出を決めた。

 準々決勝で錦織はスペインのパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar)と戦う。

 今年2月のメンフィス・テニス・トーナメント(Memphis Tennis Championships 2013)で優勝を果たしたものの、その後出場した大会で16強突破を果たせずにいた錦織。アンドゥハルとの準々決勝を控えて、緊張した様子は見せなかった。

 一方、2か月の離脱を経て、今大会から復帰を果たしたフェデラーは、「今日の試合には落胆している。錦織のほうが良いプレーをした。強かった方が勝った」とコメントした。(c)AFP