【4月24日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)は23日、2013年大会で賞金を大幅に増額することを発表した。

 また、主催者側はセンターコートと同様の屋根を第1コートに取り付け、2019年大会から運用する計画を明らかにしている。

 今年の大会の賞金についてクラブ側は、2012年大会の賞金総額の約40%にあたる650万ポンド(約10億円)を上乗せし、総額で2260万ポンド(約34億3000万円)になると発表した。

 大会公式サイトは、「プロテニス史上最大となる増額が行われ、同時に大会の賞金総額も史上最高になる」としている。

 これにより、2013年大会の優勝選手は前回から45万ポンド(約6800万円)増額した160万ポンド(約2億4000万円)をそれぞれ獲得することになる。2012年大会で男子はロジャー・フェデラー(Roger Federer)、女子はセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が優勝した。

 そして主催者側は、6月24日~7月7日の日程で行われる2013年大会で早期敗退に終わった選手に配慮し、賞金の支払われる範囲を拡大することも発表した。

 シングルス1回戦から3回戦までに敗退した選手が受け取る金額は前年から60%、予選出場選手でも41%増加する。ベスト16まで勝ち残った選手は平均40%、ダブルスでは22%増額される。

 大会の理事長を務めるフィリップ・ブルック(Philip Brook)氏は、今回の変更の目的について「プロテニスという競技の過酷な性質と、選手がもたらす最高級の娯楽への深い理解」を反映したものだと語った。

 一方、クラブ側は2つ目となる開閉式の屋根を第1コートに設置する計画を明らかにした。センターコートの屋根は総額1億ポンドの費用を投じた会場全体の改修の一環として完成し、2009年から使用されている。

 第1コートの屋根が完成すれば、センターコートで合わせて2万6500人以上の観客が天候に関係なく試合を観戦することが可能になる。(c)AFP