【4月1日 AFP】テニス、ソニー・エリクソン・オープン2013(Sony Ericsson Open 2013)は31日、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)で男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は2-6、6-4、7-6で第3シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を下し、優勝を飾った。

 マレーは序盤で出遅れてしまい第1セットを落としたが、その後持ち直すと、最終セットでは自動ライン判定システム「ホークアイ(Hawkeye)」に助けられて、フェレールのマッチポイントをしのぐ事に成功する。

 終盤のタイブレークで根気比べが続く中、フェレールは腹痛に、マレーも足首をくじいて苦しめられた。しかしマレーは試合が更に長引くのを避けるため、治療を受けずにプレーを続け、最終的にマイアミの高い気温と湿度の中の過酷な試合を制した。

 25歳のマレーはこの勝利で、2011年の上海マスターズ(2011 Shanghai Rolex Masters)でフェレールとの決勝を制して以来初のATPマスターズタイトルを物にした。

 上海マスターズ優勝以降、マレーは2012年ロンドン五輪で地元英国のファンの前で金メダルを獲得した他、同年9月の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)を制覇している。

 そして今回の勝利によりマレーは、世界ランクでロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抜き、2009年の降格以来初めて、世界ランク2位に浮上することが決定した。またフェレールも同じくスペイン出身のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)と順位を入れ替え、同4位に上がる。

 同1位には依然ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が立っており、フェデラーとナダルのいずれかが世界ランクのトップ2にいないのは、2003年11月10日以来初めてこととなる。(c)AFP