【2月13日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は12日、ブラジル・オープン2013(Brazil Open 2013)開幕を控え記者会見に出席し、少し疲労感があることを認めながらも同大会で全力を尽くすと語った。

 準優勝に終わり、厳しくも収穫のあったVTRオープン(VTR Open 2013)を終えたナダルは、「2度目のブラジル参戦が実現してうれしい。ひざの調子は良い。痛みを感じる日もあるが、良くなるという確信がある」と会見で語った。

 四大大会(グランドスラム)通算11勝を誇るナダルは、故障による長期欠場から7か月間ぶりの復帰戦となったVTRオープンでシングルス、ダブルスともに決勝進出を果たしており、2005年にタイトルを手にしているブラジル・オープンでは第1シードとして挑む。

「チリで厳しい一週間を終えて少し疲れもあるけど、収穫はあった。回復の経過は順調。常にそうであるように、ここでも最大限の力を発揮して結果がついてくることを願っている」

 左ひざの故障を理由にプレースタイルを変えることは不可能だとするナダルは、「これまでのプレースタイルを継続していきたいし、体もそれに応えてくれると信じている」と答え、いつになれば100%の状態になるのかという質問に対しては、「先のことはわからない。ひざの状態さえ許せばベストに持っていくためにどんなことでもする。たくさんの情熱とエネルギーをつぎ込んでプレーするタイプだが、それもひざの回復の助けにはならないみたいだ」と返した。

 離脱中の7か月間で最もつらかったのは、スペイン代表として2012年ロンドン五輪に出場できず連覇の道が絶たれた時だったと振り返る。

「2016年(リオデジャネイロ)五輪に出場することを長期的な目標に据えている。自分にとって最後になるであろう五輪に万全の状態で臨めるように準備していく」

(c)AFP