【2月2日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が、約7か月ぶりの実戦となる復帰戦は難しいものになるとの見解を示した。

 大きな期待を持たれている中、1日にサンティアゴ(Santiago)に到着したナダルは、チリのセバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領が居住するモネダ宮殿(La Moneda palace)に迎え入れられた。

 四大大会(グランドスラム)通算11勝を誇るナダルは、ビーニャ・デル・マール(Vina del Mar)で開催されるVTRオープン(VTR Open 2013)に出場を予定している。

 5日にアルゼンチンのフアン・モナコ(Juan Monaco)とペアを組んでダブルスに出場するナダルは、6日のシングルスで実戦復帰を果たす。

 主催者推薦でシングルスに出場するナダルは、クレーコートの大会を今シーズン初めての試合に選んだ理由を問われ、「クレーコートは膝への負荷が少ないから」と答えた。

「今回の目的は勇敢に戦うことだ。願わくばそれに膝が耐えてほしい。しばらく欠場していたので、初戦で負ける可能性は常にある」

 現在世界ランク5位のナダルは、2012年の全仏オープン(French Open 2012)で通算11度目のグランドスラム制覇を成し遂げているが、同年6月に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)では無名のルカシュ・ロソル(Lukas Rosol)に敗戦を喫し、それ以降はツアーを欠場していた。

「膝はまだ痛みを抱え、プレーを中断しなければならない時もある。でもどこかで踏ん切りをつけなくてはいけない。僕は全力を尽くすし、膝が耐え抜いてくれることを望んでいる。けがは良くなってきているし、ここで失敗を恐れるリスクはないよ」 (c)AFP