【1月13日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)に出場するオーストラリアのレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)が13日、1回戦で対戦する第8シードのヤンコ・ティプサレビッチ(Janko Tipsarevic、セルビア)に対して宣戦布告した。

 ヒューイットは12日に行われた試合でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)を6-1、6-4で退けるなど、全豪オープンの前哨戦AAMIクーヨン・クラシック(AAMI Kooyong Classic 2013)で世界ランク15位以内の選手3人と対戦し、すべてで勝利を収めている。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)より長い17年連続でグランドスラムに出場するヒューイットは、次の標的を世界ランク9位のティプサレビッチに定めたことを明かした。

 2012年の全豪オープンでベスト16まで残ったヒューイットは、チェンナイオープン(Chennai Open 2013)で優勝を飾ったティプサレビッチについて「心配していない。ティプサレビッチを蹴落とし、2回戦に行くのは私だ」と語った。

「対戦が楽しみだよ。最近は過去最高と言っていいほど調子が良い。現在の自分のプレーに自信を持っている」

「まだコート上でのプレーに改善すべきところはいくつかあるけれど、総合的に動きはよくまとまっているし、サーブもうまく打てている。元々リターンやパッシングショット、カウンターパンチは優れている方だ」

 過去に2度のグランドスラム制覇を成し遂げているものの、現在は世界ランク81位と低迷しているヒューイットだが、クーヨン・クラシックでトマス・ベルディハ(Tomas Berdych)、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic)、デルポトロらを退けたことで、大きな自信を手にしている。

「最高レベルの選手と互角に戦えたことが自信につながっている。クーヨンで対戦した3人は世界のトップ選手だ。自分よりも大きくて強い選手を相手にしながらも、積極的にプレーすることができた」

 現在31歳のヒューイットは、現役選手の中では最もツアーでのキャリアが長く、ファブリス・サントロ(Fabrice Santoro)氏の70回には遠く及ばないものの、フェデラーとともにここまでグランドスラム出場回数55回を誇っている。

「グランドスラム出場は、ロジャーよりも私のほうが先だった。グランドスラム欠場回数は私の方が多い。ロジャーよりも故障に悩まされ、手術も多く、辛い時期を過ごした。だけど、全豪オープンのシングルス本戦に17年連続で出場することは並大抵のことではない」

「正直なところ、出場した大会すべてで全力を出し切ってきたとは言えない。けれども、いつか過去を振り返った時、自分が長年にわたって実力を保ち、プレーし続けたことを考えると、きっと誇らしく思うだろう」

(c)AFP/Martin Parry