【12月29日 AFP】男子テニス世界ランク4位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は28日、胃の感染症により全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)を欠場すると発表した。

 膝の怪我により約6か月プレーから離れているナダルは当初、27日からアラブ首長国連邦のアブダビ(Abu Dhabi)で行われているバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship 2012)で復帰する予定だったが、この感染症を理由に欠場。さらには、ATP公式戦復帰となるはずだった31日開幕のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2013)への参加も断念することになった。

「膝の状態はずいぶん良くなり、医師の予想通り、リハビリもうまくいきましたが、このウイルスのせいでここ1週間練習ができませんでした。よって、誠に残念ですが、出場を予定していたカタール・オープンと全豪オープンを欠場させていただきます」

「コンディションがきちんと整ってから復帰すると、常々決めていました。こんなに長期間実戦を離れていた分、復帰を急がず、良いプレーをすることに専念したい」

 ナダルは2月にメキシコのアカプルコ(Acapulco)で開催されるアビエルト・メキシカーノ・テルセル(Abierto Mexicano TELCEL)で復帰したいと話しているが、それ以前のATPの大会で復帰する可能性もあるという。

 11度のグランドスラム制覇と、前人未踏の全仏オープン(French Open)7度優勝の快挙を果たしているナダルは、6月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)の2回戦で当時世界ランク100位のルカシュ・ロソル(Lukas Rosol、チェコ)に敗れて以来、公式戦に出場していない。

 ナダルはこの間に行われた全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012) と、母国スペインがチェコに敗れたデビスカップ(Davis Cup 2012)への出場を逃している。また、ロンドン五輪も欠場し、北京五輪で手にした金メダルの防衛には至らなかった。

 ナダルは今年の全豪オープン決勝でセルビアのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)に敗れたために世界ランクの順位を下げることになっており、ここ7年以上で初めてトップ4から消えることになる。(c)AFP