【11月8日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2012)は7日、ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で3日目が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、6-3、7-5で大会第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を下した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、逆転でマレーとのライバル対決を制した。

 全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)王者のマレーは幸先の良いスタートに乗じることができず、準決勝進出に向けては、9日行われるグループステージ最終戦のジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)との対戦で勝利が必須となった。

 コートではライバル同士のジョコビッチとマレーだが、初めて顔を合わせたフランス南部で行われた12歳以下のトーナメント大会以降、コート外では友人関係となっている。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)もキャリアの終盤に近づき、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が膝の故障に見舞われている中、両選手のライバル対決はテニス界で一層の注目を集めるようになっている。

 2012年だけでも、両選手は7度直接対決を行った。今季初対戦となった全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)準決勝ではジョコビッチが勝利した。しかし、マレーもロンドン五輪の準決勝でリベンジを果たしており、さらに全米オープンでは5セットに及んだ戦いを制し、自身初の四大大会(グランドスラム)のタイトルを獲得した。

 直近の対戦となった上海マスターズ決勝では、マッチポイントを5回凌ぎ、持ち前の自衛本能を発揮したジョコビッチが2時間34分間におよんだ大一番に競り勝っている。(c)AFP/Steve Griffiths