【10月24日 AFP】男子テニス、元世界ランク1位のファン・カルロス・フェレーロ(Juan Carlos Ferrero、スペイン)が23日、バレンシア・オープン(Valencia Open)シングルス1回戦でニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro)に5-7、3-6で敗れ、自身の輝かしいキャリアに幕を下ろした。

 2003年の全仏オープンテニス(French Open Tennis Tournament 2003)制覇を含め、男子ツアーのシングルスで通算16勝を挙げている32歳のフェレーロは、観客に対し万感の思いを込めた引退のスピーチを行った。

 「モスキート」のニックネームを持つフェレーロは「私の最後の試合を見に来てくださった皆さん、そして現役の間サポートしてくださった皆さんに感謝します」と語った。

 2002年の全仏オープンテニス(French Open Tennis Tournament 2002)と2003年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2003)で決勝進出を成し遂げているフェレーロは、9月に行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2012)準決勝、米国戦の期間中に地元で行われるこのバレンシア・オープンが自身にとって現役最後の大会になると発表していた。

 フェレーロは、デビスカップでスペインがオーストラリアを破り初制覇を果たした2000年大会や、米国を破って再び優勝した2004年大会では、チームの一員として最高の瞬間を経験した。(c)AFP