【9月13日 AFP】国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2012)の準決勝は、14日に各地で開幕する。

 米国代表はジョン・アイズナー(John Isner)とサム・キュエリー(Sam Querrey)の長身選手2人に加え、ダブルスでは双子のマイク・ブライアン(Mike Bryan)とボブ・ブライアン(Bob Bryan)がペアを組み、スペインのヒホン(Gijon)で前回大会王者のスペインに挑む。

 米国のジム・クーリエ(Jim Courier)監督は、このメンバーでスペインに対して番狂わせを狙うが、最近の2度の対決ではスペインに連敗を喫しており、さらに過去10年に渡ってチームの大黒柱だったアンディ・ロディックが現役を退いたため出場しない。

 しかし、四大大会(グランドスラム)での優勝実績のあるクーリエ監督の指揮の下、米国はアイズナーがロジャー・フェデラー(Roger Federer)から金星を挙げるなどスイスに5-0と勝利し、さらには再びアイズナーが準決勝進出のかかる試合でジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)を破り3-2でフランスに勝利して、敵地で2連勝を飾っている。

 また、スペインはラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が負傷により欠場するため、米国の取り組む課題はたやすくなっている。ナダルが出場した場合、スペインはクレーコートでほぼ確実に2勝を手にできるため、米国は残りの3試合の全てで勝利することが求められることになっていた。

 準決勝のもう1試合では、ブエノスアイレス(Buenos Aires)でアルゼンチンがチェコを迎え撃つが、アルゼンチンのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)には負傷の疑いがある。

 国のためにプレーしたいという強い意志を示している世界ランク8位のデルポトロだが、準々決勝に進出した全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)で手首を負傷し、休養が必要と忠告を受けている。

 またアルゼンチンは、デビスカップでの経験豊かなダビド・ナルバンディアン(David Nalbandian)が怪我により出場できないため、マルティン・ハイテ(Martin Jaite)監督は世界ランク11位のフアン・モナコ(Juan Monaco)と同45位のカルロス・ベルロク(Carlos Berlocq)に期待をかけている。

 一方、対するチェコは現在強力なメンバーを揃えており、全米オープンで準決勝へ進出したトマス・ベルディハ(Tomas Berdych)、経験豊かなラデク・ステパネク(Radek Stepanek)がシングルスに出場すると見られる。

 アルゼンチンは、スペイン敗れ準優勝に終わった前年大会に次ぐ2年連続の決勝進出を目指している。(c)AFP/Allan Kelly