【7月17日 AFP】男子テニス、世界ランク1位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が16日、286週間に渡り1位の座に就いていたピート・サンプラス(Pete Sampras)氏の歴代記録を抜いて通算287週目に突入した。

 グランドスラム(四大大会)で通算17勝を挙げ、8日に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)決勝で自身7度目の優勝を飾ったフェデラーは、2年ぶりに世界ランク1位に返り咲き、9日にはサンプラス氏と並ぶ286週目に入っていた。

 サンプラス氏は男子プロテニス協会(Association of Tennis ProfessionalsATP)の公式ホームページで、「素晴らしい成果だ。スポーツで最も難しいのは、トップに立ち続けること。ロジャーは、凄まじいプレーと耐久力でそれを成し遂げた」と称賛した。

 フェデラーは、ロンドン五輪期間中も1位の座が保証されているため、記録はさらに伸びることが確実となっている。

 ATPもまたフェデラーを賞し、「ロジャー、歴代記録更新おめでとう!287週から更新中…」と題した特別ページを掲載した。

 31歳のフェデラーは、最年長で世界ランク1位に輝いたアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏に次いで歴代2位となっているが、ロンドン五輪と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)を控え、テニスに注ぐ情熱は全く衰えていない。

 フェデラーはウィンブルドン選手権後に「今の年齢で幸せだ。ここまで素晴らしい時間を駆け抜けて来たし、この先もっと可能性はある。今が1番楽しい。20歳や25歳の時とはとても違って、人生が遥かに安定している。今変わって欲しいものは何もないから、今が本当に特別だ」と話している。(c)AFP