【7月1日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第7シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)は2-6、7-6、6-4、6-3で大会第30シードのアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)を下し、4回戦に駒を進めた。

 フェレールは2009年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2009)覇者で第9シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と4回戦で対戦する。

 一方、今大会を最後に現役を引退する可能性が噂されているロディックは、試合後にセンターコートの観客席へ向かって拍手をした後、キスを投げる仕草をみせており、これがファンへの別れのあいさつではないかと憶測を呼んでいる。

 2003年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2003)覇者ロディックは、2004年と2005年、2009年にウィンブルドン決勝まで勝ち進んでいるが、すべてロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れ、優勝を逃している。

 2009年の決勝は最高のフルセットマッチとなり、フェデラーが最終セットを16-14で制したものの、ロディックにとっては忘れることのできない試合となった。

 2010年大会で4回戦敗退を喫したロディックは、2011年大会では3回戦敗退に終わっており、今回の敗退を受けて元世界ランキング1位のロディックが引退する可能性は高いとの見方が強まっている。

 試合後に今回がウィンブルドン最後の出場か問われたロディックは、「はっきりしたことは言えない」と答えている。(c)AFP