【6月9日 AFP】全仏オープンテニス2012(French Open 2012)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が決勝に進出した。

 第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を6-4、7-5、6-3のストレートで下したジョコビッチと、第6シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を6-2、6-2、6-1で退けたナダルは、決勝でそれぞれ歴史に残る記録に挑戦することになった。

 10日に行われる決勝でジョコビッチが勝利すれば、43年ぶり史上3人目のグランドスラム4連続優勝を達成することになり、全仏での通算成績を51勝1敗に伸ばしたナダルが勝利すれば、スウェーデンのビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏を上回る歴代最多の同大会7度目の優勝を飾ることになる。

 2011年大会の準決勝でフェデラーに敗戦を喫し、当時続けていた連勝記録を43で止められたリベンジを同じ舞台で果たしたジョコビッチは、「ロジャーとの対戦はいつも難しいので、決勝に進出できて満足している。だけど次の相手のラファは、優勝最有力候補であり、今大会を得意としている」とコメントした。

 同日行われた準決勝のもう1試合でフェレールとのスペイン勢対決を制したナダルは、「この試合は自分にとって最高の試合の1つとなった。僕はすべての大会でフォアハンドを多用するけれど、今日はバックハンドがこれまでで一番冴えていた」と語っている。

 4回戦で第22シードのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に、準々決勝で第5シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に苦戦したジョコビッチは、全仏では自身初の決勝進出となった。

 一方、ここまで1セットも落とさずに勝ち進んだナダルは、8年間で7度目の決勝進出を果たしている。(c)AFP/Dave James

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