【6月2日 AFP】全仏オープンテニス2012(French Open 2012)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が4回戦に進出した。

 世界ランキング89位でフランスのニコラ・マウー(Nicolas Mahut)と対戦したフェデラーは、2試合連続で第4セットまで費やしたものの6-3、4-6、6-2、7-5で勝利を収めた。

 2009年大会王者のフェデラーは、4回戦でベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)と対戦する。

 ラッキールーザーとして今大会に出場しているゴフィンは7-6、7-5、6-1でポーランドのルカシュ・クボット (Lukasz Kubot)を破り、予選敗退から繰り上がりで出場した選手としては17年ぶりとなる4大大会(グランドスラム)16強入りを果たした。

 前週に行われた予選で敗退していたものの、フランスのガエル・モンフィス(Gael Monfils)が欠場したため本戦出場権を得たゴフィンは、1995年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で同じベルギー出身のディック・ノーマン(Dick Norman)氏が達成して以来の快挙を成し遂げた。

■ジョコビッチが世界ランク最下位を一蹴、ツォンガも勝利

 一方、1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏以来で達成すれば史上3人目となる1年間でのグランドスラム制覇を目指すジョコビッチは6-1、6-2、6-2でフランスのニコラス・デヴィルダー(Nicolas Devilder)に快勝した。

 足首のけがで3年間ツアーを欠場していた影響で、世界ランキングが最下位の286位まで沈んでいるデヴィルダーを一蹴したジョコビッチは、4回戦で第22シードのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)と対戦する。

 同日行われたその他の試合では、1983年以来のフランス出身選手による全仏優勝を目指す第5シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)が7-5、6-4、6-4でイタリアのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)に勝利した。

 2010年大会で4強入りを果たしている第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)は6-4、3-6、6-7、6-4、6-4で第31シードのケヴィン・アンダーソン(Kevin Anderson)に辛勝した。

 南アフリカ勢としては2003年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)でウェイン・フェレイラ(Wayne Ferreira)氏が果たして以来9年ぶりとなるグランドスラム16強入りを目指していたアンダーソンだったが、1セットのリードを奪った第3セット以降に失速したため、ベルディハに逆転負けを喫した。(c)AFP/Dave James