【5月22日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2012)は21日、悪天候のため順延となった男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が7-5、6-3で大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、大会6度目の優勝を飾った。

 ナダルは前年大会決勝で敗れたジョコビッチにストレートでリベンジを果たすと同時に、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に奪われた世界ランク2位の座を取り戻した。

 ジョコビッチとの通算対戦成績を18勝14敗としたナダルは、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2012)でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に敗れているものの、モンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2012)とバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2012)で優勝しており、27日の全仏オープンテニス2012(French Open 2012)開幕へ準備は整っている。

 また、ツアー通算49勝目を挙げたナダルの今シーズンのクレーコートでの成績は16勝1敗となり、前週のマドリード・オープンで優勝したフェデラーに並ばれたATPマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の優勝回数を21に伸ばして歴代単独トップに立った。

 一方、2011年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2011)、1月に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)に続き、全仏オープンで4大大会(グランドスラム)4連勝を狙うジョコビッチだったが、前哨戦でタイトルを獲得することはできなかった。(c)AFP/Scott Williams