【4月23日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2012)は22日、モナコのモンテカルロ(Monte Carlo)でシングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、6-1で大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、大会8連覇を達成した。

 得意のクレーコートで素晴らしいパフォーマンスを見せたナダルは、サービスエースで試合を締めくくり、悲しみをこらえながら大会を戦い抜いたジョコビッチを1時間18分で退けた。

 クレーコートで行われた2011年5月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2011)、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2011)を含めた対ジョコビッチ戦の連敗を7で止めたナダルは、「モンテカルロ・オープンは本当に子どもの頃から大好きな大会だった。憧れの選手がみんな出場していたこの歴史ある舞台に立つことが夢だった」と語った。

 また、大会8連覇を達成したことについてナダルは、「8年間勝ち続けるためには、まず幸運とけがのない完璧な状態が必要だった。マスターズシリーズには世界最高峰の選手が出場するので、その上で完璧なプレーを披露し、世界クラスの相手を毎試合倒さなければならない」と話している。

■ジョコビッチ、亡き祖父に優勝を捧げられず

 一方、19日に最愛の祖父を亡くしながらも3試合を戦い抜いてきたジョコビッチは、精神的なエネルギーが尽きていたことを試合後に明かしている。

 ジョコビッチは、「今日は悪い一日だった。ラファ(ナダルの愛称)にクレーコートで勝つためにはもっと強いギアが必要だが、それを持っていなかった。ラファはいつもクレーコートで素晴らしいプレーを見せており、今日も勝利に値するプレーを披露していた。僕はミスが多すぎて良いプレーができなかったし、集中力もなかった」と試合を振り返った。

 2011年の全仏オープンテニス(French Open 2011)以来の優勝を果たしたナダルは、キャリア通算47勝目、マスターズシリーズ通算20勝目を挙げている。

 また、モンテカルロ・オープン過去9回の出場で8回の優勝を飾っているナダルは、同大会での連勝記録を42に伸ばし、大会通算戦績を44勝1敗とした。(c)AFP/Scott Wiliams