【6月25日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)男子シングルス1回戦で、2日連続で日没のため中断したニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)対ジョン・イズナー(John Isner、米国)の試合が24日再開され、イズナーが第5セットを70-68でとり、合計11時間5分におよぶ死闘を制した。

 試合は6-4、3-6、6-7、7-6、70-68でようやく決着。2回戦進出を決めたイズナーは、「ほんの少し疲れただけ。このような試合展開、このような雰囲気の中で試合する時は、実際には疲れていても疲れを感じないもの」と語った。

 一方敗れたマウーは、ショックを隠しきれない様子でタオルに顔をうずめ、いすに座ったまま長い間うなだれていた。

「今はすごく悔しい。でも試合中はただただ楽しかった。とても長かったけどね」

 ゲーム数でも183と、これまでの記録(シングルス112、ダブルス122)を大きく上回った。この試合で実に12のギネス世界記録(Guinness World Records)が生まれたという。(c)AFP/Robin Millard