【6月9日 AFP】北京パラリンピックの車いすテニス男子シングルスで金メダルを獲得した国枝慎吾(Shingo Kunieda、日本)は、自身の活躍が障害を持つ人たちの励みとなり、車いすテニスを始めるきっかけとなることが出来ると考えている。

 国枝は、全仏オープンテニス2009(French Open 2009)車いすの部・男子シングルスで優勝を果たして大会3連覇を成し遂げ、2009シーズンの成績を19戦全勝とした。

 国枝は2016年に東京で夏季五輪とパラリンピックが開催されれば、日本の障害者の環境が改善されると語った。国枝は、東京が障害者にとって完璧な環境ではないことを認めているが、五輪開催は環境改善の一助となるとの見解を示している。

 前週、国際テニス連盟(International Tennis FederationITF)の世界王者(最優秀選手)に2年連続で選出された国枝は「東京と日本にとって、2016年に五輪とパラリンピックを開催することは素晴らしいことだと思います。アクセシビリティはかなり向上するでしょう。実際、すでに整っていますが完璧ではありません。2016年のパラリンピックの助けを借りれば、はるかに改善されるでしょう」と語っている。

 また、国枝は自身が北京パラリンピックで金メダルを獲得したことにより、車いすテニス界が活性化されたと考えている。

 国枝は「北京後、頻繁にテレビに出演し、多くの人が見てくれました。今多くの若い障害者は、車いすテニスをするという夢を持ってます」と語っている。(c)AFP/Pirate Irwin