【9月10日 AFP】全米オープン・テニス2007(the US Open Tennis Championships 2007)、男子シングルス決勝。大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、大会第3シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦。フェデラーはセットカウント3-0(7-6、7-6、6-4)のストレートでジョコビッチを降し大会4連覇を果たした。

 ジョコビッチは第1セットを6-5とリードしたが、第12ゲームで5回のセットポイントを不意にした、またブレークポイントではダブルフォルトを犯しさらにはタイブレークでも痛恨のダブルフォルトを犯し、フェデラーが第1セットを先取した。第1セットを先取されたジョコビッチは第2セットを迎える前にボトルの水をぶちまけて苛立ちを露にした。フェデラーは第2セットを4-1とリードされたが、第7ゲームをブレークして4-4とした、第12ゲームではジョコビッチに2度のブレークポイントとセットポイントがあったが、フェデラーの126マイルのエースとジョコビッチのチャレンジがアウトと判定されてものにできず、フェデラーが最後の5ポイントを連取し第2セットを奪った。第3セットの第5ゲームではジョコビッチが3度のブレークポイントを得るがまたもやものにできず、続く第6ゲームでもブレークチャンスを得たが、それはただフェデラーの勝利を遅らせただけだった。最後はジョコビッチがバックハンドボレーをネットに引っかけてしまい、フェデラーは2時間26分に及んだ試合を制し通算51勝目を挙げた。

 試合を終えたフェデラーは、「正直に言えばストレートでの勝利はノバクにとって少し厳しい結果となった。もっといい結果を出せたはずだ。試合後にネット際で頑張れと声をかけた。彼はこれからこのような試合をいくつも経験するからね」と語った。

 過去4年間で3度目となる年間グランドスラム3勝を記録したフェデラーは、ピート・サンプラス(Pete Sampras)氏の持つグランドスラム歴代最多優勝記録の14勝にあと2勝に迫まり、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏とロッド・レーバー(Rod Laver)氏を抜いて同記録の歴代2位につけるロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏に並び、またイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏が1985年大会から1988年大会の準決勝までに記録した同大会の最多連勝記録である27連勝を更新した。(c)AFP/Jim Slater