【7月18日 AFP】競泳男子200メートル自由形、400メートル自由形の世界記録保持者のポール・ビーデルマン(Paul Biedermann、ドイツ)が、20日に開幕する第15回世界水泳選手権(15th FINA World Championships)を欠場することが明らかになった。

 ビーデルマンのマネジメント会社によると、2009年の第13回世界水泳選手権(13th World Swimming Championships)で2種目の世界記録を樹立したビーデルマンは、今年に入って感染症を患い、スペインのバルセロナ(Barcelona)で開催される世界選手権の出場を断念することになったとしている。

 ビーデルマンがドイツで状態を戻す練習に励むなか、同選手の恋人で北京五輪では女子50メートル自由形と100メートル自由形で2冠を達成しているブリッタ・シュテフェン(Britta Steffen、ドイツ)は世界選手権に出場する。

 ビーデルマンは2月初旬に風邪を引いて2週間の休養を取ったが、その後、腺熱と思われる感染症にかかり、プールから遠ざかることを余儀なくされた。

 2012年に行われたロンドン五輪の200メートル自由形で5位に終わって以降、ビーデルマンは体調管理に苦しんでおり、同選手のコーチはドイツのスポーツ雑誌「Swim」に対し、「休養を取って心機一転し、再生する時期にきたということだ」と語った。

 ビーデルマン自身は競技から離れて安息の日々を過ごしており、「僕は元気だ。冬季の大会に出場できることを楽しみにしている」とコメントしている。(c)AFP