現役復帰したイアン・ソープ、ロンドン五輪出場ならず
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【3月18日 AFP】五輪・競泳で5個の金メダルを獲得したオーストラリアのイアン・ソープ(Ian Thorpe)が18日、アデレード(Adelaide)で行われた2012年ロンドン五輪代表選考会の100メートル自由形予選で敗退し、五輪出場を逃した。
準決勝進出にするために上位16位以内に入る必要があったソープだが、50秒35で予選21位に終わった。トップは48秒26を記録したジェームス・マグナッセン(James Magnussen)だった。
選考会で2種目に出場したソープは、16日に行われた200メートル自由形で決勝進出を逃しており、100メートル自由形で上位6位以内に入ることがロンドン五輪出場への最後の望みだった。
2000年シドニー五輪と2004年アテネ五輪で合計9個のメダルを獲得し、五輪で成功を収めた選手の一人とされるソープは、「ソーピード(Thorpedo)」の愛称で知られ、1998年から2004年まで水泳界を席巻し、五輪のほかに世界水泳選手権の金メダル獲得11個、世界記録更新13回の実績を誇るが、2006年に競技意欲を失ったとして24歳の若さで引退した。
五輪出場経験のあるオーストラリア人選手で最多のメダル受賞歴をもつソープは、5年のブランクを経て2011年2月に現役復帰を発表し、同年11月にシンガポールで開催された競泳ワールドカップ(FINA/ARENA Swimming World Cup 2011)で国際大会に復帰したものの、全盛期とは程遠い結果に終わっていた。
選考会終了後、ソープはロンドン五輪出場の夢は叶わなかったものの、現役続行の意向を表明している。(c)AFP