【4月24日 AFP】(記事更新)北京五輪競泳・男子100メートル自由形で金メダルを獲得したフランスのアラン・ベルナール(Alain Bernard)が23日、世界新記録となる46秒94を記録し、47秒の壁を初めて破った。

 フランス水泳選手権(French swimming championships 2009)でベルナールは、北京五輪でオーストラリアのイーモン・サリバン(Eamon Sullivan)が樹立した世界記録47秒05を更新した。

 ベルナールは、2008年の第29回LEN欧州水泳選手権(29th LEN European Swimming Championships)で初めて48秒の壁を打ち破ると同時に世界記録を2度更新しており、今回の記録更新は自身4度目の世界記録となった。

 しかしながら、ベルナールが1月から使用しているアリーナ(Arena)社の新しい水着がまだ国際水泳連盟(FINA)からの承認を得ていないため、記録が有効とされるかは現時点では不明である。水着が承認されない場合、記録は無効となる。

 北京五輪後に47秒台の壁を打ち破ると公言していたベルナールは、「調子が良かったので、何かを成し遂げられる予感があった。本当に嬉しい。初めて47秒台を切ったのだから、神話のようだ」と話した。続けて五輪での金メダルと比較した場合について問われると、「それより良いも悪いもないし、まったく違うものだ。フランス国内で47秒を切り、皆さんに喜んでもらえたことは価値の付けようがない。私はこれからも2008年の五輪王者であり続けると共に、初めて47秒を切った選手となるだろう」と話した。

 また、ベルナールは水着の適法性については意に介しておらず、「試合で着用したのは初めてだった。もし認められないのであれば、他の素材(の水着)で記録を達成するまでだ」と語っている。(c)AFP

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