【12月26日 AFP】五輪1大会で8個の金メダル獲得という新基準を打ち立てた競泳のマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)は、金メダルと名誉を手にして北京五輪水泳会場のウォーターキューブ(Water Cube)を後にした。

 多くの人が、8冠は達成されることのない業績と考えていたが、フェルプスはそれを見事にやってのけた。

 フェルプスは、8個の金メダルのうち7個を世界新記録で獲得した。唯一の例外は、自己ベストとなる50秒58を記録した男子100メートルバタフライだったが、2位のミロラド・カビッチ(Milorad Cavic、セルビア)にわずか100分の1秒差で競り勝つ驚異的なものだった。

 フェルプスは、1972年ミュンヘン五輪の競泳でマーク・スピッツ(Mark Spitz、米国)達成した1大会7個の最多金メダル記録を更新。またスピッツ氏、陸上の故パーヴォ・ヌルミ(Paavo Nurmi)氏とカール・ルイス(Carl Lewis)氏、体操女子のラリサ・ラチニナ(Larissa Latynina)氏が持っていた五輪金メダル通算9個の最多記録も更新した。

 23歳のフェルプスは、2004年アテネ五輪で獲得した金メダル6個と、銅メダル2個を含め、男子では最多となる通算16個のメダルを獲得している。(c)AFP/Rebecca Bryan