【9月8日 AFP】スペインのマドリード(Madrid)が2020年夏季五輪の開催地から落選したことを受け、テニス男子世界ランク2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が7日、同市が公平に扱われなかったと国際オリンピック協会(International Olympic CommitteeIOC)に対して遺憾の意を示した。

 アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われたIOC総会で7日、東京が同じく最終候補地に残っていたマドリードとトルコのイスタンブール(Istanbul)を退け、五輪開催地に選出された。

 マドリード五輪招致活動の支持者でもあったナダルは、同日行われた全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)準決勝の勝利後の記者会見で、3度目の誘致に臨んでいたマドリードが1回目の投票で除外され、ショックだったと話した。

「国と市をあげて何度も招致活動に努力してきたので、受け入れがたく、疲労感も大きい」とナダルは言う。

「マドリードが開催地にふさわしいと思っていた。われわれが有力候補だという気がしていたので、とても残念だ。スペイン全体を巻き込んだ招致活動だった」「他の候補地よりも長きにわたってマドリードは力を尽くしてきた。なのに1回目の投票で除外されるなんて、100%フェアとはいえないのではないか」

 ナダルは9日に行われる全米オープン決勝で、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。(c)AFP