【6月7日 AFP】米経済誌「フォーブス(Forbes)」は今週オンラインで「スポーツ選手長者番付」を発表。ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が1位になった。

 ウッズは2009年11月に起こした不倫スキャンダルの際に数社のスポンサーを失ったものの、2001年から2011年まで毎年首位を守ってきた。

 昨年はボクシングのフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)とマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)に上位2位を奪われて3位に後退してしまったが、今季世界ランク1位の座を奪還したウッズは、長者番付でも首位に返り咲いた。

 フォーブス誌の推定によると、2012年6月1日から2013年6月1日の間にウッズが受けた賞金、スポンサー料、出演料、ゴルフコース考案料の総額は7810万ドル(約75億5000万円)にも上ると見られている。

 今季すでに4勝を挙げているウッズは、過去12か月にその前年の2倍の賞金収入を得ている。また、優勝の際にはスポンサーであるスポーツ用品大手のナイキ(Nike)や時計メーカーのロレックス(Rolex)からボーナスも受け取っているという。

 それに加え、一時は停滞していたゴルフコースの考案事業がこのところ上向きとなっていることも、報酬アップの要因となっている。

■2位はフェデラー、コービーが3位

 2位にはテニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が7150万ドル(約69億4000万円)で、3位には米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)が6190万ドル(約60億円)でランクインした。

 NBAレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に選出された、マイアミ・ヒート(Miami Heat)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は5980万ドル(約58億円)で4位に、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)のクォーターバック(QB)、ドリュー・ ブリーズ(Drew Brees)は5100万ドル(約49億4000万円)で5位に入っている。

 昨年首位のメイウェザーと同2位のパッキャオは順位を落とし、共に並んで14位となっている。

 5月のロバート・ゲレーロ(Robert Guerrero、米国)との対戦で3400万ドル(約32億9000万円)の報酬を得ているメイウェザーは、2012年6月1日からの12か月間、2試合にしか出場していない。

 一方のパッキャオは12月に行われたファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Marquez、メキシコ)戦で2600万ドル(約25億2000万円)の他、800万ドルにも上るスポンサー料を受け取っているとフォーブスは推定している。

■シャラポワが女子のトップ

 女性選手で100内位内に入ったのは3人のみで、テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が22位でトップとなった。他には同じくテニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と李娜(Na Li、ナ・リー)がランクインした。

 フォーブス誌の長者番付は、アスリートの年俸、ボーナス、賞金、出演料、ライセンス料、広告出演料を考慮して作成される。公式サイト上で今週公表された番付の完全リストは、6月24日発売のフォーブス誌に掲載される。(c)AFP