【5月29日 AFP】陸上、男子棒高跳びの元選手で、現在はウクライナ五輪委員会(Ukraine Olympic Committee)の会長を務めるセルゲイ・ブブカ(Sergei Bubka)氏が28日、国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長の後任を決める会長選に出馬する意向を明らかにした。

 ブブカ氏は29日にロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で開かれるIOC理事会に出席し、スポーツ界で最も重要なポジションと位置づけされている同代表職への立候補を正式に表明する。

 理事会を前にブブカ氏は、「昨日(ロゲ)会長に連絡を取って、IOC会長選に立候補する意向を伝えた」という。

 サンクトペテルブルクで発表する運びとなった点については、「30年前にこの美しい町で私は棒高跳び選手としてのキャリアをスタートさせました。この地で世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)への出場権を獲得したのです。ここは立候補することを宣言し、新たな旅路を始める場所にふさわしいと思いました」と語っている。

「スポーツは私の体に流れる血であり、遺伝子に組み込まれています。どうしたら恩返しができるかをずっと考えてきました。スポーツがなければ私はこうして皆さんの前にいることもなかったでしょう」

 国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)の副会長も務めるブブカ氏は、1988年のソウル五輪で金メダルを獲得し、世界陸上では6連覇を達成している。

 現役時代には世界記録を35回も塗り替え、その記録は未だに破られていない。(c)AFP