【4月30日 AFP】東京都の猪瀬直樹(Naoki Inose)知事は30日、イスラム諸国が共有するのはアラー(神)のみで、「互いにけんかしている」という発言について、謝罪した。

 2020年夏季五輪の開催を目指す東京の猪瀬都知事は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)とのインタビューで通訳を介し、「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」と述べた。

 このコメントは、イスラム教国では初となる五輪開催を目指す候補都市のライバル、トルコ・イスタンブールを軽視するものととらえられた。

 その後、猪瀬都知事はフェイスブック(Facebook)上で、「記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされていますが、私の真意が正しく伝わっていない。私には、他の立候補都市を批判する意図はまったく無く、このようなインタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念だ」とコメントを投稿した。

 しかしながら30日に入り、猪瀬都知事はテレビカメラを前に謝罪を口にした。

 記者団に対し猪瀬都知事は、「イスラム圏の方に誤解を招く表現があった。不適切な表現があったことは、はっきり今謝罪します。イスラム圏でけんかしているのもあると言いました。不適切な発言と思い、それは訂正したいと思う」と謝罪した。(c)AFP/Shigemi Sato