【3月27日 AFP】2020年の夏季五輪開催を目指す東京五輪招致委員会(Tokyo 2020 Bid Committee)は26日、都民の開催支持率が77パーセントに上ったと報告した。

 承知委員会が行った独自の電話調査によると、現在の支持率は1月と比べると4ポイント上昇した。また、調査開始当初の2012年7月の支持率は58%だったという。

 現在、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)の評価委員は開催候補都市のひとつであるトルコのイスタンブール(Isatnbul)を訪れており、27日に視察を終える予定となっている。

 3月4日から7日までの日程で東京の視察を終えている評価委員は、4日間で東京の五輪計画を事細かに調べ、すでに存在する五輪開催予定会場や、建設予定地を見学した。また、4月中旬には同様にスペインのマドリード(Madrid)にも調査に出向いている。

 東京五輪招致委員会は声明の中で、IOCの評価委員会が来日したことにより「大会を開催する実感が国民の皆様にメッセージとして伝わり、招致活動への理解が深まったことが支持率向上へと繋がった」と発表している。

 一方、IOCが行った調査によると、各都市の支持率は東京が70%、マドリードが76%、イスタンブールが83%だったとしている。

 2016年大会の招致にも乗り出していた東京だが、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に敗れた理由には、東京都民の熱意に欠ける、芳しくない支持率が理由のひとつとして挙がっていた。

 また、評価委員がイスタンブールを訪れているのとタイミングを同じくして、東京招致委員会は宣伝の一環として、米国の元陸上選手、カール・ルイス(Carl Lewis)氏が東京での五輪開催を支持していると発表した。

 9度の五輪金メダル、そして8度の世界陸上金メダルに輝いているルイス氏は、「日本に来ることをいつも喜びに感じます。私は五輪の東京招致に幸運を祈りたい。東京なら本当に素晴らしい五輪を開催できるでしょうから」

「2020年五輪大会がどこで開催されようと私は行くつもりですが、東京で開催されることを願う」

 IOC委員は、評価委員会がまとめる各候補地に関する報告書を精査した後、9月7日に開催地選出の投票を行う。(c)AFP