【3月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、2018年末までに同国で開催される国際スポーツ大会に出場する外国人選手の、入国ビザ取得を免除する提案を行ったと地元メディアが報じた。

 ロシア通信(RIA Novosti)が伝えるところによると、プーチン大統領は出席した大統領管轄のスポーツ協議会で「2018年までにロシアでは約20もの大きなスポーツ大会が行われる。これらの大会に出場するアスリートがビザなしで渡航できるような政策を取ることが適切だろう」と発言したという。

 プーチン大統領がビザを免除するのは今回が初めてではない。2012年には、今年カザニ(Kazan)で行われるユニバーシアード(2013 World Student Games)出場者のビザなしでの入国を認める法令を制定した。

 また、2008年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2007-08)の決勝、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対チェルシー(Chelsea)の試合がモスクワ(Moscow)で開催された際にも、ロシア政府は両チームのサポーターの渡航をビザなしで許可している。

 ロシアは2013年だけでも第14回世界陸上大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)とラグビー・ワールドカップセブンズ(IRB Rugby World Cup Sevens 2013)をモスクワで開催する予定となっており、来年には南部のリゾート都市ソチ(Sochi)で冬季五輪を、2018年には各地でサッカーW杯(2018 World Cup)が行われる。

 プーチン大統領は、2018年W杯の観戦にロシアを訪れる海外からのサポーターにも、ビザ取得を免除すると公約を掲げており、さらに欧州連合(EU)の常任ロシア代表、ウラジーミル・チゾフ(Vladimir Chizhov)氏は、ソチ冬季五輪観戦に訪れるEU加盟国の市民を対象に、ビザなし渡航を許可する予定だと公言している。 (c)AFP