【3月8日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)のクレイグ・リーディー(Craig Reedie)副会長は7日、東京の五輪招致が政府、企業、国民に強く支援されていることを認識したと記者会見で語った。

 IOC評価委員会の委員長を兼任するリーディー氏は、2020年夏季五輪の立候補地である東京、スペインのマドリード(Madrid)、トルコのイスタンブール(Istanbul)の3都市を視察するため、14人の評価委員会メンバーを率いて来日していた。

 リーディー氏は4日間の視察を終え、「我々は東京の招致委員会のプレゼンテーションに深く感銘を受けた。今回の視察は全てにおいて素晴らしいものだった」とコメント。

 そして安倍晋三(Shinzo Abe)首相や内閣の面々がプレゼンテーションに出席していたことを引き合いに出し、「日本政府による強い支援があるとことを確認した」と評価した。安倍首相は6日夜、評価委員会を迎賓館赤坂離宮に招き、2012年ロンドン五輪とパラリンピックのメダリスト同席の夕食会を催した。

 さらにリーディー氏は、2016年の五輪招致に向け4年前にIOC評価委員会が来日した際には実現しなかった皇太子さま(Crown Prince Naruhito)との謁見が行われたことで、「国を挙げての招致活動であるということを目の当たりにした」と述べた。

 リーディー氏は「日本の実業界からの幅広い支援もプラス要因になった」とも付け加えている。

 招致活動の先頭に立つ日本オリンピック委員会(Japanese Olympic CommitteeJOC)の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)会長は今回の視察を成功と述べ「6か月後の決定に向けて、全力を尽くすつもりだ」と話した。(c)AFP